JTEFについて

これまでの歴史

ゾウ保護基金の歴史 -ゾウ支援(インド)

2000年:

 インド北部にあるコーベット・トラ保護区内で2000年12月に毒殺によりゾウの密猟が発覚。2001年2月にもまた密猟され全部で5頭が毒殺され、象牙が取られているものも発見されました。この緊急事態にコーベット保護区ではレンジャーや警察官を増員し、監視を強めたいとの意向から、WTI(インド野生生物トラスト)を通し増員に伴う追加支援を行いました。(支援額20万円)


2003年:

 アッサム州のギボン・ワイルドライフサンクチュアリのレンジャーへパトロールキット35人分、ワークショップ開催費用を助成しました。ここは7種もの霊長類が生息する面積2000ha弱の保護区で、ゾウ、トラ、ウンピョウ、ジャコウネコなども生息。ゾウにとってはカジランガ国立公園という世界自然遺産にも登録されている生息地へ連なる位置にあります。
 ワークショップでは、パトロール技術を磨き、さらに森林保護官とレンジャーが一緒にパトロールする機会があります。経験豊かなスタッフから技術や知識を吸収でき、レンジャーの士気が上がります。(支援額709800円)


2004年:インド北東部アッサム州デヒン・パトカイゾウ保護区

 ゾウが集中して生息している場所の1つで、密猟者にも狙われています。2002年の調査で613頭のゾウが報告されています。保護区すぐ周辺には100を超える村、25の大規模茶農園、300の小規模茶農園があり、保護区内にも22の集落が点在しているので、人間活動の影響をもろにうけています。田畑を維持するための火入れや焼き畑農耕、居住区での火の使用から乾季には山火事の原因になっていますし、大規模茶農園はゾウの移動ルートを遮ってしまっています。また違法伐採や石油探査活動などでも生息地が脅かされていることから、ゾウによる畑荒らし、住宅の破壊、人間への攻撃などが後を絶ちません。そこでゾウ保護基金はレンジャーへ、より効果的なパトロール、村人たちへの啓もうを行うためのワークショップを開催しました。125名の参加者から、問題の認識を新たにすることで士気が上がったと喜ばれました。 (支援額145万円)


2008年:カルビ・アングロン ゾウ保護プロジェクト開始

 インド北東部アッサム州にあるカルビ・アングロン保護区はカジランガ国立公園につながる地域で多くのゾウが季節移動に使っている重要地点です。ゾウへの脅威としては生息地の分断や密猟と人間との軋轢があります。そこで密猟を阻止し、軋轢を回避するためには訓練され整った装備を持ったレンジャーが期待されます。ゾウ保護基金はこの地をWTIとともに訪れ、今後続けて支援していくことに決め、次の活動支援をしました。

1.レンジャーへフィールド調査のための技術トレーニング
2.レンジャーへ効果的な取締りのためのワークショップ開催と装備の支給
3.カルビ・アングロン自治区民に対し生物多様性と森林保全の重要性の普及


 年1回カルビ族の伝統文学をたたえるイベントが開かれますが、そこで、カルビ・アングロンの森林局、WTI、ゾウ保護基金は絵私物多様性と森林保全の重要性を普及しました。オリジナルキャップと麻製バッグ製作し、在来樹種の苗木を来場者へ配布しました。ブースでは豊かな森林と村が共存する姿と破壊された森林が村の荒廃をもたらした後継を対比するパノラマが展示されました。(支援額1,452,250円)


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