JTEFについて

これまでの歴史

ゾウ保護基金の歴史 -ゾウ支援(アフリカ)

ケニア レンジャーの抗マラリア薬など

 密猟パトロールにあたるレンジャーの仕事は、生命を危険にさらす厳しいものです。そのハードワークに引き換え、所属機関からはけがや病気に備えた十分な薬が支給されていません。そこでゾウ保護基金は薬を支給する支援を行いました。

2001年:

 ケニア・ツァボイースト国立公園、ツァボ・ウェスト国立公園、オルトメ私設保護区レンジャーへ、マラリア薬、鎮痛薬、下痢止め、目薬、傷薬、ばんそうこう等が入った薬箱を贈呈。 (支援額48万円)


2001年~2005年:

 ケニア・ツァボイースト国立公園、ツァボ・ウェスト国立公園レンジャーへ、マラリア治療薬2種(4000錠+1500錠)、抗マラリア薬(400錠)、鎮痛剤(12000錠)、胃薬(10000錠)、風邪薬(2000錠)、救急絆創膏、包帯、虫よけスプレー(50本))贈呈。(支援額2002年:20万円、2003年:35万円、2004年:21万円、2005年:38万円)
 支援はアフリカゾウ国際保護基金(AEF-I)を通じて行われました。右は当時同基金のペレツ・オリンド博士からレンジャーに代わっての御礼状です。「ゾウ保護基金が毎年届けてくれる薬のおかげでマラリア、チフス、下痢などに苦しむことなく、またこのような病気になった家族を病院につれていくこともなく、密猟防止パトロールをするレンジャーたちは以前より多くの日数をフィールドに費やすことができるようになりました。安月給のレンジャーたちからは毎年助けて下さるゾウ保護基金が健康を守ってくれる真の友人と映ります。」

2006年:

 今までの3倍の量の薬を寄贈しました。これはレンジャー450人分にあたります。当時、ツァボ・イーストの主任公園監理官から「広大なツァボ国立公園ではレンジャーはいくらいても足りるということはありません。とくに密猟を取り締まるレンジャーは一度パトロールに出かけると2週間は現場にはりつく過酷な勤務。病気やけがで前線を離れるものを出さずに、チームが効率よく成果を上げるには、医薬品が欠かせません。」とお礼状をいただきました。(支援額80万円)

タンザニア

2002年:

 セレンゲティに次ぎ、2番目に大きいルアハ国立公園は生物多様性が豊かなところです。特にゾウの個体数は10,000頭以上で東アフリカ最大の国立公園です。自動小銃で武装する密猟団相手の密猟取り締まりのために必要な費用を助成しました。(支援額90万円)


2004年:

 密猟防止のための暗視双眼鏡を国立公園で調達するための費用を支援しました。(支援額104.5万円)

スーダン

 スーダン南部の自然は豊かで野生生物が多く生息していましたが、密猟が盛んだった1980年代には専任のコックを雇った密猟者のキャンプが国立公園内にあり、一時はゾウを3万頭撃ったといわれています。1970年代まで6000~7000頭いると見られていたシロサイが80年代には18頭しかいなくなってしまいました。長い内戦下で野生生物は激減したと思われていましたが、2007年アメリカのNGO,WCSが空から調査した結果、あらゆる動物の巨大な群れが発見され、野生の宝庫ということが分かりました。
 ケニアへの薬支援が国立公園行政の改正から、ナイロビ本部で一括して受け取り各地へ分配されるように変わったこともあり2年間スーダンへ薬を送ることにしました。


2007年:

薬支援(支援額 約80万円)


2008年:

薬支援(支援額 約135万円)

コンゴ共和国

2006年:

畑荒らし防止対策支援(支援額 約80万円)

全 体

2008年:

 ゾウの密猟の大きな原因の一つが、アフリカ内にはびこる違法象牙マーケットです。国際刑事警察機構インターポール(ICPO)は、この問題を重視し、2008年からアフリカ内部の違法象牙マーケットをターゲットにしたプロジェクトを開始しました。 インターポールがアフリカの参加国をコーディネートし、アフリカの国内マーケットにおける違法象牙の一斉摘発作戦を行ないます(2008年は、コンゴ、ガーナ、ケニア、ウガンダ、ザンビアの5カ国で計300人の警察官、税関取締官、諜報機関取締官を投入し、象牙などを一斉摘発した)。
 ゾウ保護基金の支援は、この作戦を支えるため、取締官の移動その他取締活動に要する諸費用の一部として使われます。(支援額 30万円)


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