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最新レポート 日本の象牙市場と違法取引
アンケート調査 デパートにおける象牙印章販売
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アンケート調査結果:デパートにおける象牙印鑑販売

調査方法

2009年8月10日、「日本百貨店協会」会員百貨店リストに対して、以下の質問事項を記載したアンケート用紙を発送し、9月中に回答を得た。

ご質問1:貴店では、象牙の印鑑を取り扱われたことがありますか。 (該当の回答欄を丸で囲んで下さい。)

  • 1. 扱ったことがない。
  • 2. 過去扱ったことがあるが、現在はない。
  • 3. 過去は不明であるが、現在はない。
  • 4. 現在扱っている

ご質問2:貴店では、今後、象牙の印鑑をお取り扱いをされるご予定はありますか。(該当の回答欄を丸で囲んで下さい。)

  • 1. ない。
  • 2. ある。
  • 3. どちらともいえない。
アンケートに当っては、以下の資料を同封した。
  • ・趣旨説明(象牙取引がゾウ保全に与える影響に関する問題点の指摘)
  • ・返信用封筒
  • ・資料「世界の象牙密輸事件」

回答率

  • 送付数 269
  • 未着件数 5
  • 返却件数 1
  • 回答票回収件数 54
  •  質問1への回答 54
  •  質問2への回答 52

有効送付先263中、質問1へは54(21%)、質問2へは52(20%)が回答。

各質問に対する回答状況

「象牙の印鑑を取り扱われたことがありますか」との質問(質問1)に対して、「現在扱っている」と回答した百貨店が全体の16店(20%)にのぼった。
現在は取り扱っていないが過去取り扱った経験のある百貨店も全体の11店(17%)にのぼった。(グラフ1)
 「今後、象牙印鑑を取り扱われる予定はありますか」との質問(質問2)に対して、「ある」と回答した百貨店は8店(16%)、「どちらともいえない」と回答した百貨店は5店(10%)にのぼった。(グラフ2)

アンケート結果1 アンケート結果2

考 察

過去から現在にかけての販売状況

全体の3分の1の百貨店が、現在あるいは過去において象牙印鑑を取り扱った経験をもっている。このことから、取扱量は不明であるものの、百貨店が象牙印鑑の流通に相当の役割を果たしてきた可能性がある。

現在の販売状況

現在について見れば、全体の20%が象牙印鑑を取り扱っているとのことである。しかし、アンケートに対して回答がなかったが象牙印鑑を実際に取り扱っていることをJTEFが店頭で確認している最大手百貨店が複数あるので、実際には20%という数字は過小である可能性がある。
現在の取り扱いを回答した百貨店の中には、顧客からの発注に応じて仕入れを行うところもあれば、種の保存法で義務付けられた手続き踏みつつ全店舗的に販売を展開している最大手もある。百貨店によって、取り扱いの積極性に違いがあるようである。

将来の販売状況の推測

今後の取り扱い予定については、「ある」と回答した百貨店が8店と現在販売中の11店よりも3店少なくなっているが、これは、11店のうち3店が、質問2に回答していないためである。3店のうち2店は最大手百貨店の支店であり、同百貨店の本部が今後の取り扱い予定が「ある」と回答している。これらのことから、将来に向けて取扱店が減少すると推測することはむずかしい。
逆に、質問2について「なんともいえない」と回答した5店は、すべて現在は象牙印鑑を取り扱っていない店舗であり、今後新たに象牙印鑑の取り扱いを開始する百貨店が出現する可能性が示唆されている。

結 論

過去から現在にかけて、百貨店が象牙印鑑の販売に一定の役割を果たしてきた可能性がある。
象牙取引が禁止されてから20年が経過しているが、依然として象牙印鑑を取り扱う百貨店は全体の2割以上存在する可能性がある。
象牙印鑑を販売する百貨店の将来の増減は明確には推測できないが、増加していく可能性も示唆された。
 以上から、百貨店の象牙印鑑取り扱いの動向を今後とも注視する必要がある。