上野動物園にトラ大使がやってきた

トラになってみよう

9月のある日、今日もトラ大使(たいし)たちは上野動物園(うえのどうぶつえん)に集合(しゅうごう)。今日は、トラとトラをささえる森の『食べる食べられる』について勉強(べんきょう)します。

まずは、トラの獲物動物(えものどうぶつ)を映像(えいぞう)をとおして観察(かんさつ)します。実際(じっさい)に上野動物園(うえのどうぶつえん)にいるトラの獲物(えもの)になる動物(どうぶつ)たち。サル・シカ・イノシシの特徴(とくちょう)、身体(からだ)のかたち、どんな場所(ばしょ)にいるかを観察(かんさつ)しました。


トラ応募はがき


次(つぎ)は、宿題(しゅくだい)の発表(はっぴょう)です。上野動物園にいるトラはスマトラトラです。だから、今回はスマトラの森にいる動物(どうぶつ)についてみんな調べてきてくれました。どこに棲(す)んでいるのか、スマトラの森の絵の中で探してその動物(どうぶつ)のカードをはりつけました。その後、実際(じっさい)の野生(やせい)のトラがどんなふうに暮らして、どんなふうに獲物(えもの)を撮っているか?などを、DVDを見て学びました。人間(にんげん)とちがって、トラは1週間(しゅうかん)に1回しか獲物(えもの)にありつけないこともあります。一度(いちど)にたくさん食べないといけないけれど、食べられないときだってあるのです。

 

トラノート

 

次(つぎ)は、みんなでトラになってゲームをしました。トラ大使たちは、トラ役(やく)。スタッフたちは、獲物役(えものやく)。サンバー、イノシシ、ホエジカ、ブタオザルに分かれて向かい合って並(なら)びます。一人の人とできるじゃんけんは2回だけ。大使たちは、勝ったら「獲物(えもの)を食べられる」という設定(せってい)で、獲物(えもの)のカードがもらえます。みんな、むちゅうになってじゃんけんをしました。
集めたカードの集計(しゅうけい)をしてみると、小さな動物(どうぶつ)ほど数が多く、サンバーなど大きな動物(どうぶつ)は数が少ないという、じっさい森の中にいる動物(どうぶつ)の分布率(ぶんぷりつ)が結果(けっか)に出るようになっていました。この結果(けっか)を見て、大使たちは、トラを守るには、トラの獲物動物(えものどうぶつ)がくらせる豊(ゆた)かな森を守ることが必要(ひつよう)なのだと学(まな)んだのでした。

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