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トラのニュース & JTEFのコメント

ベトナムに生息する野生のトラは50頭未満

ベルナマ通信、2011年12月30日

 生態生物資源研究所(Institute of Ecology and Biological Resources)所長のレ・スアン・カイン(Le Xuan Canh)氏によると、ベトナム国内に生息する野生のトラの個体数は、10年前の100頭から50頭未満に減少したという。こうしたトラの個体数激減の原因は、密猟、野生生物の違法取引、森林伐採、インフラ開発にあるという同氏の主張をベトナムニュースが報じている。
 同氏によると、野生のトラの生息地は現在、ディエンビエン省、ゲアン省、ハティン省、クランナム省、コントゥム省、ダクラク省のわずか9300平方キロメートルに限定されているという。また、飼育下にあるトラは76頭で、うち26頭はタインホア省、タイグエン省、ビンズオン省、ホーチミン市で展示されているという。これらのトラの出生はほとんどが不明であると同氏は付け加える。飼育下にあるトラ38頭から採取した遺伝子サンプルの検査結果によると、7頭がアムールトラ、25頭がインドシナトラ、4頭がベンガルトラであった。
 森林管理局が12月29日に開催した会議では、野生生物、特に絶滅危惧種のレッド・ブックに記載されている生物の保護を強化すべきであると科学者らが主張した。科学者らはまた、野生のトラにマイクロチップを埋め込むこと、国立公園にトラの保護区を設けることを提案した。
(翻訳協力 梅村佳美)

【JTEFのコメント 2012年2月】
 IUCNの発表ではベトナムに生息するトラは20頭となっています。ベトナムは急激にトラが減少した国です。飼育下のトラというのはいずれ漢方薬などに利用するために飼われています。伝統薬のせいで、ジャワ島以外に唯一ベトナムに生き残っていたジャワサイも2011年10月に最後の個体が密猟され、ベトナムから消えてしまいました。



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