イリオモテヤマネコ、今年4件目の交通事故死
6月26日、「美原」で仔ネコの死亡個体が環境省西表野生生物保護センターに回収されました。かなり小さく、他にも兄弟がいるかもしれないため、付近を注意する必要があります。
写真:環境省西表野生生物保護センター
この場所は、今年1頭目の事故現場のすぐそばですが、ここ1か月では目撃が少なかったため、この1週間はパトロール区間からは外していました。この間、目撃が最も多いほかの場所(崎田橋付近)で1時間程度、三角停止版を立て、車のハザードを点灯させて停車、通行車両に警戒を呼び掛けています。しかし、広域で同時多発的にイリオモテヤマネコが出没すると、この方法が裏目に出るリスクが高まります。1台で行なうパトロールには避けられない課題ですが、最新情報に基づいてパトロール方法を工夫し続けます。
西表島のドライバーには、「法定速度で走ろう」という日常的な意識を持ってもらうことがますます大切であることは言うまでもありません。7月10日には現地の大原中学校、12日には大原小学校でイリオモテヤマネコ保全を考える授業を行ないます。授業を受けた子どもたちから大人へ「スピードを落とそうよ」と呼び掛けてもらえるような状況をめざします。