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ゾウ保護基金(アジアゾウ)最新の活動報告

北東インド・ゾウ保全プロジェクト

 

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1.人とのトラブルを避けるためのゾウの移動

2014年2月7日、カルビアングロン西部で、ゾウの死体が発見されました。現地の村人とのトラブルで殺されてしまったようです。ここでは、2013年4月〜2014年3月、人とゾウの間で起きたトラブルによって2頭のゾウが殺され、2件の人身事故が起きています。このような事態を避けるため、JTEFと支援するインド野生動物トラスト(WTI)は様々な取組みを行っていますが、やむを得ない場合はゾウをトラブル発生地から移動させることもあります。 昨年、1頭の若いオスゾウが1ヶ月にわたり田畑を荒し、家を壊し、1人の村人を死なせてしまいました。その周囲には、森に退避するゾウ道がなく、袋小路に入り込んでしまったような状況でした。スタッフは森林局と協力し、ゾウを捕獲、近くの国有林にリリースしました。

 

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2.ゾウの集落・田畑への侵入を防ぐ電気柵と「エコ・バリアー」

2009年に水田地帯に設置した電気柵は、村人たちの電気柵管理委員会によって順調に管理されています。設置後、収穫が行われた水田の面積は増え、2013年の人身事故はゼロでした。ゾウが嫌がるかんきつ類の植物の生垣「エコ・バリアー」も、サポーターの皆さまのおかげで3,000本が植栽済みです。調査の結果、苗木の枯死率は40%、育っているものは1〜1.2mの高さになっています。さらに成長し、枝が広がれば「エコ・バリアー」が効果を発揮すると見込まれます。

 

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3.赤ちゃんゾウのレスキュー

2013年12月、村人が岩の裂け目に落ちた赤ちゃんゾウを発見。州森林局のレンジャーと何とか引っぱり上げましたが、脚をひきずっており、脱水症状も見られたので獣医が治療しました。残念ながら周囲に家族の群れが見つからず、野生に戻すことを断念。赤ちゃんゾウはWTIと森林局のレスキュー・センターに収容。既に収容されている3頭の子ゾウと暮らしていますが、適切なタイミングで野生へリリースされることになります。

 

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NEW!!「モバイル獣医」プログラムの野生動物レスキュー活動をご支援ください。

WTIの獣医スタッフは、負傷した野生動物がいるとの通報を受け、ジープタイプの救急車でかけつけ、その場で診断、治療し、生息地にリリースしています。しかし群れとはぐれたり、けがが重い場合などにはレスキュー・センターに収容します。野生動物レスキュー活動は、動物の保護だけにとどまらず、村人からの通報、レスキュー活動を見てもらうなど、WTIスタッフとの交流を通じ、野生動物への配慮や意識を高めてもらうという狙いもあります。

予算6,400ドル(64万円)のプロジェクトです。ご支援よろしくお願いします。

主にかかる費用 :ジープ型救急車の維持、医薬品、保護ケージの修繕、人畜共通感染症予防対策、施設保護中のゾウの世話

 


ゾウ保護基金(JTEF 2012年度収支)2012年11月1日~2013年10月31日はこちらから


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