What's New

2013年度 活動のご報告・ゾウ

【成果】
・アフリカでは、レンジャーのセスナ飛行トレーニング、象牙の違法取引にかかわる大物犯罪者摘発作戦を支援。
・インドでは、カルビ・アングロン自治区内のゾウとトラの生息状況を調査。1か月も村でトラブルを起こしていたゾウを捕獲し森に放すこと、ケガをした赤ちゃんゾウのレスキューに成功。

 

<ゾウ保護基金> ※「地球にやさしいカード」から助成を受けています。
北東インド・ゾウ保全プロジェクト:25,000$
パートナー:インド野生生物トラスト(WTI)

・ゾウの集落・田畑への侵入を防ぐ電気柵と「エコ・バリアー」
ゾウが嫌がる、長いとげをもったかんきつ類の生垣「エコ・バリアー」も、サポーターの皆さまのおかげで3,000本が植栽済み。村人たちが管理を行っています。植栽後の調査の結果、苗木の6割が育ち、1~1.2mの高さになっています。最低2mの高さに達し、周囲に1.5mくらい枝が広がれば効果を発揮するようになります。

・人とのトラブルを避けるためのゾウの移動
1頭の若いオスゾウが、1か月にわたって集落を荒らし、1人の男性を死なせてしまいました。その周囲は、森に退避するゾウ道がなく、ゾウにとっては袋小路に入り込んでしまったような状況でした。スタッフはアッサム州森林局と協力し、1つのチームでゾウを追い込み、もう1つのチームでゾウに麻酔を打ちました。その後、飼育象の誘導によってトラックに運び、近くの森に放すことができました。

Photo:ゾウ使いが2頭のゾウで若ゾウを誘導、トラックに乗せて森まで移動

・赤ちゃんゾウのレスキュー
森で、狭くて深い岩場の溝に落ちてはまり込んでいる赤ちゃんゾウを発見した村人は、州森林局のレンジャーと村人でゾウを何とか引き上げました。獣医が治療を行いました。群れに戻せなかったため、ある程度成長した段階で森に返せるようリハビリを行っています。

Photo:赤ちゃんをジープ型救急車へ、WTIの獣医アンソニーさんが手当

 

アフリカゾウ密猟防止プロジェクト:6,500$

1.レンジャーのセスナ飛行トレーニングを支援:4,500$

パートナー:ケニア野生生物公社(KWS)
KWSでは12名のレンジャーに対して基礎的な飛行技術の点検・再訓練を行うことになり、JTEFはサポーターの皆さまにご協力いただき、その訓練に必要な燃料200リットル入りドラム缶を10缶分支援しました。セスナは、40リットルで1時間飛べます。

Photo(右):トレーナーのレクチャーを聞くレンジャー。右端がガソリンの入ったドラム缶

Photo(左):セスナのトレーナー

2.ゾウの密猟と象牙取引を引き起こす犯罪組織の摘発作戦:2,000$

パートナー:ルサカ合意タスクフォース(LATF)
アフリカゾウの危機を前に、密猟防止活動の支援を緊急に強化しました。密猟を行う象牙取引の深部に関わる犯罪ネットワークの主要人物を摘発、厳罰に処することを目標にしています。アフリカの7か国が参加するLATFで特別に編成された取締チームが、東アフリカで最近発覚している大量の象牙取引事件の背後にいる犯罪組織を洗い出し、大物を摘発する作戦を支援しました。

Photo(左):コンテナ奥の木箱の中に象牙が隠されていた

Photo(右):コンテナ内の象牙の量は1トンに達した


現地パートナーリンク集リンクのお願いお問い合わせ個人情報保護方針