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ナグジラ・ナワゴン間のコリドー 保全への第一歩

Times of India、2011年10月26日

ナグプール:ナグジラ・ナワゴン間のコリドーは、道路拡張計画でかなりダメージを受けているが、2つの保護区間のコリドーを残す地道な努力がなされている。

WTIはこのコリドーに住む村人へ生態系を配慮した開発プロジェクトを着手した。環境森林省はナグジラとナワゴンをトラ保護区に指定することを基本的に承諾している。

まず3台のバイオガスセットと30個の改良型コンロをソンドラゴンディ村の家庭へ送った。そこは極めて重要なコリドーの狭まったところにある村である。村には4平方kmの森林(断片)があり、そこをトラが渡り廊下(コリドー)として使用している。バイオガスセットは多くの家畜を所有している家庭へ配布した。

ソンドロゴンディは90ある村の中で最初にWTIの恩恵を受ける村となる。コリドー内の森に生物的プレッシャーを与えている環境保全上不向きな村々が今後取り上げられていく。「環境にやさしいコンロは効率を26%高め、森からの伐採を減少できる。平均して1世帯あたり1トンの木が切られずに済む。もし30世帯がこの改良型コンロを受け入れたとすると30トンもの木が守られる。」とWTI担当者、バンブルカーは述べた。

トラ・ゾウ保護基金の支援とマハラシュトラ州でプネーにある「適切な田園地帯の技術研究所(ARTI)」の協力で、中央インドトラ保護プロジェクトの下、WTIの生物多様性及び地域コミュニティ部門により、10日間のトレーニングで改良型コンロの使い方が教えられる。

ソンドラゴンディのウシャ・ピスデ首長はこのプロジェクトの目的は、村人がトラの生息地として重要な森への依存を減らすことであると言う。「我々はこれが村の人たちへ知識を向上させる良い機会になればと思う。」

これらの改良型コンロはずっと効果を保たなければならない。小さい薪を使う方がより強い火力を得ることができるし、台所で邪魔にならず、特に子どもたちに安全性の面でも悪影響がないとWTIのグリシュマ・マヘシュは言う。ゴレガオン森林管理区域管理官(RFO)UTビセンはこのプロジェクト地域を視察し、強い印象を持った。彼はコリドーにある村すべての人々へこのような薪を減らせる改良型コンロを配る必要があると強調した。

★改良型コンロを村の30世帯に配ることで、トラが移動に利用している森の30トンもの木が守られます★



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