WWFジャパン、象牙の販売禁止に賛同せず。

禁止実現を目指して立ち上がるよう、

WWFに呼びかけましょう!

 

 JTEF・アフリカゾウの涙・野生生物保全論研究会の3団体は、2017年2月16日付で、WWFジャパンに対して、「私たちと一緒に『日本の国内象牙取引を禁止するための厳格な処置』を実現し、条約決議に基づいて日本の国内象牙市場閉鎖していくために尽力していただきたい」と要望していました。

↓要望書のダウンロードはこちら
Petition_to_WWFJ_Ivory(J).pdf

 これに対して、3月1日付で、WWFジャパン事務局長から回答が来ました。

↓WWFジャパンからの回答書のダウンロードはこちら

The_response_from_WWF_Japan.pdf

 WWFの回答の趣旨は、以下のように、JTEFらからの要望とそれに対する回答を対応させることで明確になります。
 


【JTEF・アフリカゾウの涙・野生生物保全論研究会からの要望】
「CITESで市場閉鎖決議が採択に至り、しかも日本政府が種の保存法の2017年改正事項に抜本的な象牙の国内取引管理強化を盛り込まないことが判明した今となっては、<中略>今こそ、現実的かつ実践的な措置として『国内取引を禁止する、といった厳しい措置を選択することも必要』なのではないでしょうか。」
【WWFジャパンの回答】
「貴団体からいただいたご意見や、予定しております調査の結果等を踏まえながら、今後も国内の象牙取引について様々な情報・データと多面的な視点に基づいた検討を継続して行う所存でございます。」
【WWFジャパンの回答の趣旨は次のように理解できます】
WWFジャパンは、ワシントン条約で国内象牙市場閉鎖決議が採択されているにもかかわらず、未だ日本の象牙市場の閉鎖必要とは結論づけず、「検討を継続」していくという姿勢です。

 

 

【JTEF・アフリカゾウの涙・野生生物保全論研究会からの要望】
私たちと一緒に「日本の国内象牙取引を禁止するための厳格な処置」を実現し、条約決議に基づいて日本の国内象牙市場閉鎖していくためにご尽力いただけないでしょうか
【WWFジャパンの回答】
これからも、WWFおよびTRAFFICと、貴団体とがそれぞれの見解に基づき、共通の目的であるアフリカゾウ保全に貢献することが重要と考えます。

【WWFジャパンの回答の趣旨は次のように理解できます】
「日本の国内象牙市場閉鎖」への賛同を求めるJTEFらに対し、WWFジャパンは、「これからも」見解が異なるという点を強調しています。このことから、WWFジャパンが、日本の国内象牙市場閉鎖に反対する立場を引き続きとり続ける意向であることはほぼ明らかと言えます。

 

結論

WWFジャパンとその野生生物取引監視部門であるトラフィックが、
 ・象牙目的で毎年2万~3万頭のアフリカゾウが殺され続けており、
 ・ワシントン条約の下で、国内象牙市場閉鎖決議が採択され、
 ・米国、中国、香港、フランスら(イギリスもこれに続こうとしている)が市場閉鎖を実行、または実行しつつある中で、

なおも日本の国内象牙市場の閉鎖に反対する姿勢であることは大変残念な状況です。
日本最大の環境保護団体がこのような立場をとることは、日本政府の市場閉鎖に向けての思い切った決断をますます鈍らせることでしょう。

そこで、象牙の密猟により未曽有の危機に陥っているアフリカゾウを救うため、市民の一人一人が、とくにWWFジャパンの会員の方々が、WWFジャパンに対し、日本の国内象牙市場閉鎖を団体の方針として明確に掲げ、その実現に向けて力を尽くすよう呼びかけてはどうでしょうか。
     WWFジャパン 個人会員係
       電話番号:03-3769-1241
       受付時間:平日10:00~17:30
       E-mail:hello@wwf.or.jp

JTEFも、日本の国内象牙市場閉鎖について、日本政府やワシントン条約関係機関へ働きかけるとともに、WWFジャパンにも方針転換のお願いを継続していきます。



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