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ボツワナで象牙密輸の企て 中国人男性に疑い

ボツワナで象牙密輸の企て 中国人男性に疑い、2010年02月18日

 警察はボツワナのセレツェカーマ国際空港(SSKA)で象牙が発見されたのを受け、二人の中国人男性、Wei Ma(ウェイ・マ)27歳とLi Sen(リー・セン)49歳を密輸容疑で取り調べ中と発表した。

 容疑者達は中国への象牙の密輸を試みたとされる。 The Gazetteに寄せられた情報によると、マウンやカサネ等の観光地に新たな象牙の闇市場が存在するという。 SSKA空港警察署のキング・ツェボ司令官はThe Gazette誌に「27歳と49歳の中国人2名の取調べを行っているのは事実です。一人目の容疑者は公判に持ち込まれる前に自供しました。我々の問いに彼は、象牙はもう一人の容疑者から代わりに中国へ運んで欲しいと頼まれ預かったと供述していました」と述べた。 二人はマウンのトゥワナ建設会社に雇われたという。

 ツェボ氏によるとMa(マ)は空港でX線検査を受けた直後に逮捕されたとの事。「国家の財宝を許可なく保有してはならないのは周知の事実です」 二人目の容疑者に詰問した際にも象牙の詳細な入手ルートは明らかにせず、マウンで見知らぬ人から入手したと言うだけでした」とツェボ氏は言う。

 2007年のワシントン条約(CITES)の報告には、中国はアフリカにおける自国の影響力と連携を拡大させた結果『違法象牙の輸出先としても世界で最も重要な国』となり『困難な状況』に直面する事となった、と述べられている。 ロンドンを拠点とするNGO、EIAによると、中国人がアフリカで逮捕され象牙密輸の罪で有罪判決を受けるケースや、組織的犯罪グループが関与した大量の違法な象牙の中国への密輸が相次いでいるとの事である。
(翻訳協力 藤原レーシウ 志保)

【JTEFのコメント】

中国のアフリカ諸国への援助額は大きく、多くの中国人がアフリカ諸国に在住しています。中国は日本と並んで象牙の輸入再開を強く望んでいます。ゾウの生息国にいる中国人が象牙の密輸を企てひと儲けしようと考えるのも驚くことではありません。しかしそのせいでゾウの密猟は増加し、ゾウは数を減らしていきます。取締りを強化するとともに、ゾウが生きていることで地球環境が守られていることを理解してもらうのは難しいでしょうか。


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