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カンボジアで3トンの象牙を押収 しかし公表されない押収品の調査

Saing Soenthrith著|2014年5月12日

金曜日にシハヌークビル港湾公社で押収されたカンボジア史上最大となる3トンもの大量の違法な象牙ついて、税関当局は週末、調査を完了し裁判所に送致する準備が整うまでは表に出さないと述べた。 金曜日にマレーシアからの豆を積んであるはずのコンテナの精査したところ、象5頭分以上の牙の入った箱が100箱以上も見つかり、今年初めの2件の象牙の押収に続き、カンボジアが違法な象牙取引の主要な輸送ルートである証拠だと、警察は述べた。

シハヌークビル港湾公社のBun Choeum副税関長は土曜日、押収された象牙はまだ造船所に保管していると述べたが、どこから運ばれどこに向かっていたかについて、また今回の密輸の背後にいる存在については答えられないという。

「税関当局が調査を完了しこの案件を裁判所に送致するまでは、‘押収品’を公にしない」と、Choeum氏は述べた。

出荷記録によれば、象牙を積んだコンテナはOlair Worldwide Logisticsという船会社が荷受を行っていた。この会社はプノンペンとシアヌークビルに事業所を構えている。


【翻訳協力】松村理沙
【JTEFコメント】
  昨今、カンボジアは急速に経済発展しています。お金が大きく動くなか、違法の野生動物製品がどう流れているのか、誰がかかわっているのか、どんな押収品なのか、わからない状況ですが、その量が並はずれています。この数年アジアでは、マレーシア、フィリピン、ベトナムが(伝統的な中継地である)香港に加えて、違法象牙のトランジット港として利用されてきましたが、違法マフィアはルートを多様化させ、密輸象牙の摘発をかいくぐろうとしているのでしょう。