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2016年05月20日配信

トラ・ゾウ・イリオモテヤマネコだより

2016年05月20日 No.38
NPO法人トラ・ゾウ保護基金
http://www.jtef.jp/

 みなさん、こんにちは。NPO法人トラ・ゾウ保護基金のメールマガジンをお届けします!
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6月のイベント情報や、4月、5月の出来事をお届けします!
6月は第2期うえのトラ大使の任命式が上野動物園で行われます。

2016JTEFチャリティーパーティーまであと1週間です!

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【JTEF最近の出来事&これからのイベント】

 

□6月のイベント情報

●第2期うえのトラ大使の任命式が行われます。
第2期トラ大使の任命式を6月に上野動物園で行います。
今度のトラ大使たちにもトラが暮らす野生の世界を大切に思えるように、一緒に楽しく学んでいきたいと思います。

詳細な日程はまだきまっていないため、日程が決まり次第JTEFツイッターとJTEFフェイスブックでお知らせさせていただきます。
JTEFツイッター:@JTEFstaff
JTEFフェイスブック:https://www.facebook.com/japantigerandelephantfund/

 

□4月~5月の出来事

●第1期うえのトラ大使の卒業
2013年から上野動物園、上野観光協会とJTEFの3団体で毎年行ってきたトラ大使プログラム。今年の3月で第1期生うえのトラ大使たちが卒業しました。
1年目はトラが大好きな小学3年生、4年生のまだ幼かった大使たち7人でしたが、毎年ワークショップや大使たち作成のパンフレットを動物園内でお客様に説明しながら配ったり、大使たちの小学校でトラを身近に感じる授業を行ったりした結果、びっくりするほど頼もしい大使に成長しました。
1年目は「トラを知る」。トラの立場にたったゲームをしてトラの生活や困っていることを実感しました。2年目はトラのいる森に暮らす他の生き物たちを知り、小さい昆虫からトラまで生態系のつながりを学びました。
そして3年目。今度はトラを取り巻く人間たちとの関係です。スマトラ島では森を伐採してヤシ油の農園が広がっていますが、その農園主や農園で働く人たち、トラに家畜を殺された村人やレンジャー、遠い日本でそのヤシ油から作られたポテトチップスとトラが大好きな男の子など、大使が1人ずつその役になって自分のことばでセリフを言いました。トラのことを思い、そこに暮らす人間たちの生活も考えながら出てきたセリフは私たちの期待以上のものでした。卒業式では大使たちの言葉そのままに紙芝居にしてみなさんに見ていただきました。堂々と発表する大使たちの姿に胸がいっぱいになりました。

 

●インド視察(4月5日~14日)
4月5日に成田空港を発ち、デリーから中央インドマハラシュトラ州に向かいました。今回はJTEFがWTIと進めているベンガルトラ保全プログラムの視察です。誰も見向きをしないような小さい保護区2つを選んで、その保護区を行き来できるように森を守る活動を始めてから7年目。小さな2つの保護区はトラ保護区へと格上げされ、周辺も保護区になりました。今回の視察の目的は、この2つの保護区の南にある別の2つのトラ保護区にもトラが行き来している情報を得ているので、そこを見てこれからの支援を相談することです。
保護区は安全ですが、他の保護区へ行く途中の森が安全でなければトラが生きながらえることはできません。今回の視察では、子トラを連れた母トラを見ることができました。が、この子トラたちが成長し母トラのもとを去り、自立していくときに新たな自分の棲み処を見つけることができるのでしょうか。
人口も多く、広大な火力発電所もすぐ側に建設されていて不安も大きいですが、水が豊かなこの地でしっかり森を守り、トラたちが安心して移動できるようにしていかなければと思いを強くしました。

 

●トラ生息国 閣僚会議に参加
4月12日、13日はニューデリーで、トラの生息する13か国が参加する閣僚会合に参加しました。会議に先がけWWFがトラの個体数増加を発表しました。しかし現実はむしろ深刻化しています。インドとロシアは確かにトラにとって悪い状況ではありません。しかし、カンボジアではもはや生息数は0頭、ラオスは2頭、ベトナムは5頭未満、ミャンマーに至っては調査結果も出ていません。東南アジアでトラの生息域が脅かされていて、世界の個体数が増えても安心できる状況ではありません。

 

●田中光常先生ご逝去
5月6日、日本の動物写真のパイオニア田中光常先生が天寿を全うされました。享年91歳。田中先生の作品はどれも愛情あふれるものばかり。トラやゾウは勿論イリオモテヤマネコの写真も沢山撮られ、JTEFに無償でお貸し下さいました。晩年、体調が思わしくない時も被写体である野生動物に出会った時の話になるとらんらんと目が輝き、まるで青年のように生き生きとした表情に。お若いうときに肺結核で肋骨を7本も切ってしまったとおっしゃっていましたが、70歳を過ぎられてからマナティを撮影するためにダイビングの免許を取られた先生。シャッターチャンスを逃すまいと動物達のことを考えず、ずかずかと入り込んで追い回す写真家も多い中、田中先生は「ここまで彼らの領域に踏み込んでしまっていいのかな」と常に心に問いかけながらシャッターを切るとおっしゃっていました。生き物たちへ常に優しい眼差しを向けておられた田中先生。私たちも生き物たちの気持ちになって、保護活動にまい進します。色々と教えていただき、お世話になり、有難うございました。ご冥福をお祈りします。

 

□やまねこパトロール中のイリオモテヤマネコ目撃情報
・2月2日
時刻:21時58分
状況:西方向(白浜方面に)向かって車を走行中21:58、高那付近で海側の道路わきのガードレール下にいるヤマネコ(成獣と思われる)を一瞬(0.5秒くらい)目撃する。

 

・4月27日
時刻:20時50分頃
状況:クーラ川鍾乳洞東側に於いてパトロール中ヤマネコを目撃する。発見時は丁度道路中央付近を海側に向かって普通の足取りで横断している最中。すぐに路肩に生い茂っている雑草の中に隠れる。この日の夜は小雨が降ったり止んだりしていたので路面が濡れ全体に暗く感じるようでありヤマネコが路面にとけこみ、発見するのが遅れる状態であった。20秒立った後位に再び同じ場所に出現するが、すぐに道路を渡らず、こちらを気にしている様子。山側へ向かって同じような足取りで横断し藪の中に入り姿が見えなくなる。小型のヤマネコで痩せていたのが気にかかる。(まだ成獣になっていない子供のネコ?)今回20km/hのスピードで走行していたので、発見するのが早く手前で停止することができたが、今回の条件においてはスピードを出しすぎていると轢く恐れがあることが十分に考えられる。

 

・5月6日
時刻:20時30分頃
状況:成獣。海側道路際にでていたところ、車の接近に気づき落ち着いた様子でゆっくりと藪に入る。

 

・5月19日
時刻:20時46分頃
状況:由布島から後良川方面へ坂を上りきって下る途中。海側。Ⅴ字の側溝でモゴモゴしていた。こちらの車に気づき、こちらを見た後に山へ登って行った。仔猫ではないと思うが、小型のネコ。発信機はついていなかった。

 

・5月19日
時刻:21時31分頃
状況:「ヤマネコ注意5/6出没」看板よろ後良川側へ20mくらい。遠目で大きさは不明。柵の近くにいたが車に気づき繁みへ。

 

□4月~5月のメディア情報

●日本の象牙取引 登録制度の不備指摘も
JTEFが日本での違法象牙取引問題についてBBCの取材をうけました。
BBCニュース:http://www.bbc.com/japanese/video-36157818

 

●押収した象牙8千頭分を焼却 ケニア、ゾウ密猟撲滅訴え
朝日新聞デジタル:http://www.asahi.com/articles/ASJ515HCYJ51UHBI00P.html

 

●象牙密輸とまらない ネットワークの解明難航
朝日新聞デジタル:http://www.asahi.com/articles/ASJ515S93J51UHBI00T.html

 

●JTEF西表島支部やまねこパトロール設立
琉球新報:http://ryukyushimpo.jp/news/entry-265264.html

 

●イリオモテヤマネコの日記念フォーラム
八重山毎日新聞:http://www.y-mainichi.co.jp/news/29666/

 

●イリオモテヤマネコの日、保全へ語り熱く 那覇でイベント
琉球新報:http://ryukyushimpo.jp/news/entry-261046.html

 

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○編集 坪井敦志
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