マンスリーサポートへのお願い

304 296 Japan Tiger Elephant Organization

「野生動物の危機の最前線」での活動を支えてください

   

マンスリーサポーター募集中

認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金(JTEF)は、絶滅の危機にあるトラ・ゾウ・イリオモテヤマネコの保護活動を長年行ってきました。危機が迫りながらも保護活動が不十分な地域や分野、つまり 「野生動物保護のフロンティア 」 で活動をするNGOです。

日本の小さなNGOでありながら、海外のNGOと連携して様々な分野で成果を挙げ、その熱意と実行力は国際的にも評価されています。(JTEFの理念・歴史・スタッフについて知る

野生のトラやゾウが多く生息するインド。インドの野生動物保護区の周辺には、トラ・ゾウと村人との深刻なあつれきが生じながら保護活動が不十分な地域があります。JTEFは、そのような地域での人とトラ・ゾウとの共存を目指し、現地の専門家からなるNGO、Wildlife Trust of Indiaと協働し、教育普及、生活改善、レンジャーのパトロール活動等への支援を20年以上行ってきました。 (トラ保護活動を詳しく知る) ©Shin Yoshino

象牙目的の密猟によりアフリカゾウが急激に減少しています。日本は象牙の違法取引が国際的に問題とされる中、主要国の中で唯一、象牙市場を閉鎖していません。JTEFは、象牙の違法取引に関する30年間の調査研究活動を元に、ワシントン条約会議など国際会議に参加し、日本における保護の必要性を国際的に発信してきました。また、海外の思いを同じくするNGOと協力し日本の行政に長年働きかけてきました。(ゾウ保護活動を詳しく知る)©Kojo Tanaka

西表島だけに生息する絶滅危惧種のイリオモテヤマネコを保護するため、2016年にNGOとして初めて西表島に支部のやまねこパトロールを立ち上げました。地元在住のスタッフが、地元ボランティアと共にヤマネコの交通事故防止の夜間パトロールや、行政と連携し小中学校での教育普及活動を行っています。また、西表島の自然環境全体を守るための政策提言も行っています。(イリオモテヤマネコ保護活動を詳しく知る)©Susumu Murata 

これらの活動は、賛同してくださる皆さまの、長年にわたるご寄付無くしては継続することは出来ません。今までのご支援に心より感謝申し上げます。

しかし、残念ながら野生動物の危機は収まっておらず、「野生動物の危機の最前線」での活動の必要性はますます高まっています。今後もより充実した活動が継続するため、マンスリー・サポーターとしてご支援いただける方を募集しております。月500円からの参加が可能です。

©Shin Yoshino

トラ
保護基金

地域住民とトラとの共存を 実現するために

野生のトラの半数以上が生息するインドで深刻化する、トラと地域住民とのトラブル

アジアにしか生息していない野生のトラ。開発により生息地が激減している上、虎骨目的の密猟などにより、野生のトラ個体数は3200頭 * です。この10年以内にトラの生息が確認されなくなってしまった国がある一方、インドには世界のトラ個体数の半分以上が生息しています。中央インドには、インドのトラの35%が生息し多くの保護区がありますが、保護区外ではそこで暮らす地元住民とトラとのトラブルが深刻化しています。 

JTEFによる、レンジャー・若者への研修支援、地元住民の生活向上支援

JTEFは、中央インドにて、協働パートナーであるインドのNGO、Wildlife Trust of India(WTI)と共に20年以上保護活動を行ってきました。例えばJTEFは、WTIが多くの保護区からの要請を受け、森林局のレンジャーに行う研修を支援しています。組織犯罪に対抗できる効果的なパトロール方法、法律の確認や、フィールド調査法などをWTIの専門家が教えています。

またJTEFは、WTI と共に、地元の若者たち向けに、この地の自然を象徴する動物であるトラの役割を理解し共存を目指す目的で研修会を開いています。トラブル防止に若者たちが自ら作ったパトロール隊やトラの動きのモニタリングに加え、生態学をきちんと学びトラブルが起きる理由などを考えるなど、知識を深めた若者がトラの保護に重要な役割を務めるようになっています。

トラは保護区に接する森を日常的に移動しています。人とトラとのトラブルを防ぐためには、この森で暮らし、日常的にトラと向き合う地元住民の協力、理解が不可欠です。JTEFはWTIと共に、地元住民の暮らしを調査し、森林に負荷をかけずに生活を向上させるための支援を行ってきました。熱効率の良い煙突付き改良型コンロを配布。森で伐採していた薪量が30-50%減少、煙による健康被害もなくなりました。また林産物から製品を作り販売する方法も教え現金収入が得られるようになりました。

これまでの成果とこれからの活動

これらの活動や州政府への働きかけを通じ、保護区とその周辺の森が、より手厚い保護の受けられるトラ保護区へ格上げされ、欧米の大きな自然保護団体から多額の支援を得られることになりました。また生活改善の支援活動は、コンロの導入や林産物の商品化を自主的に他の村にも紹介し広めていくことで、予想以上の大きな成功を収めました。(これまでの成果はこちらから

これらの成果を受け、JTEFは、人とトラの間でのトラブルがより深刻化している中央インド、マハラシュトラ州・マディアプラデシュ州の保護区を俯瞰し支援が必要な地域での活動を積極的に開始しています。

マンスリー・サポートで支えられる活動

これらの活動は何年も支援を継続することによって初めて成果を得ることができます。 そしてその活動を日々続けるためには、皆様からのご賛同とご支援が必要です。継続的に支援いただくことで、更なる支援の要請を受けている、例えば以下のような活動を支えることができます。

月500円 を 1年間 継続 

レンジャー用 パトロールキット1セット

水筒・キャップ・寝袋など 6000円

各レンジャーへ研修会最終日に渡します。

月1000円 を1年間継続

森林火災の拡大を防ぐための

リーフブロアー1台(7500円)と

容量20リットルの水タンク9台(1台500円)

リーフブロアーは、葉っぱを蹴散らすことで森林火災の拡大を防ぎます。保護区1カ所あたり、リーフブロアー4台、水タンク20台が必要です。

ご支援をよろしくお願いします。

ゾウ保護基金
アジアゾウ

ゾウが自由に行き来できる 森の道を守る  

南インドのゾウへの脅威となる、生息地の分断

アジアゾウ全体の60%となる27,000頭が暮らすインドですが、実際にゾウが生息している場所は国土のほんの一部に過ぎません(下図の赤色部分)。その40%を超える12,000頭が集中するのが南インドです(カルナータカ州、タミルナドゥ州、ケララ州、アンドラプラデッシュ州)。

この地域のゾウにとって最も大きな脅威は、生息地の分断です。場所によってはゾウの行き来できる森林が帯のように細くなって今にも途切れてしまいそうです。生息地が分断されることを防ぐためには、ゾウが行き来するための森林=「コリドー」を守らなければなりません。

JTEFによるコリドー確保のための活動

コリドー確保のために以下のような活動が必要です。

自動撮影カメラを取り付けてのゾウの移動状況のモニタリングを行って、ゾウの移動が妨げられていることの裏付けをはっきりさせること。

・コリドーの内外をパトロールし、密猟、盗伐、森林火災などに目を光らせる森林局のレンジャーにパトロール装備を送り、ゾウなど野生動物の調査、保護、パトロール技術などに関するトレーニング・ワークショップを開催すること

これまでの成果

2008年からの10年間、WTIに協力して実施した、北東インド(アッサム州カルビアングロン自治県)のプロジェクトでは、以下のような成果を挙げました。

村が移転し、安心して森林コリドーを移動するゾウ©WTI

・ゾウのコリドー内にあった村がコリドーの外に移転するに際して、移転先の場所での水耕栽培の開始、村の人たちとその家畜の医療サービスの確保などを支援し、スムーズな移転を実現しました。

・最もゾウと人とのトラブルが多く、相当な死者も発生している水田地帯で、ゾウの侵入を防ぐ電気柵を設置し、村の人たちが自主管理できる体制を作ることができました。その結果、農作物被害が大きく減り、耕作面積も拡大しました。(これまでの成果はこちら

マンスリー・サポーターで支えることの出来る活動

これらの活動は何年も支援を継続することによって初めて成果を得ることができます。

そしてその活動を日々続けるためには、皆様からのご賛同とご支援が必要です。継続的に支援いただくことで、例えば以下のような活動を支えることができます。

月500円 を 1年間継続

レンジャー用 パトロールキット1セット(水筒・キャップ・寝袋など)6000円

各レンジャーへ研修会最終日に渡します。

ご支援をよろしくお願いします。

©Kojo Tanaka

ゾウ保護基金
アフリカゾウ

「象牙はゾウのもの」–象牙の販売を禁止しよう

象牙目的の密猟で、危機に直面するアフリカゾウ

©Brent Stirton

アフリカのゾウは、今も毎年「万」の単位で殺されています。密猟の目的は象牙です。現在41万5000頭のゾウがアフリカ大陸に暮らしていますが、その数は減少しつつあると言われています。2021年、国際自然保護連合(IUCN)が作成するレッド・リストで、アフリカサバンナゾウは「非常に高い」ランク(EN)、アフリカシンリンゾウは「極度に高い」ランク(CR)とされています。アフリカのゾウの危機が高まっている理由は、個体数の急激な減少で、象牙目的の密猟はその主な原因になっているのです。

国際的な閉鎖の動きに反し、象牙市場を守り続ける日本政府

「絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約」(ワシントン条約)は、1990年以来、象牙の国際取引を禁止しています。しかし、それでも密猟は止まりませんでした。そこで、2016年、条約に加盟している国々に、それぞれ違法な国際取引の一因となっている国内象牙市場を閉鎖(国内販売の禁止)するよう求める決議が採択されました。米国、中国、EUなど主要な国、地域は象牙市場を閉鎖しましたが、世界最大の合法市場をもつ日本は、閉鎖に反対し、象牙製のハンコなどの販売を続けています。

JTEFによる政策提言活動

そこで、JTEFは、海外のNGOと協力して次の活動を行います。

・2022年11月に開催されるワシントン条約第19回締約国会議(CoP19)の場で、日本政府が国内象牙市場の閉鎖を宣言する運びとなるよう、JTEFも参加予定のCoP19の現場およびその準備段階でゾウ生息国をはじめとする各国に働きかけを行います。

・2022年度内に、東京都が都内の象牙市場閉鎖のための条例作りに乗り出すよう、都行政と都議会に働きかけを行います。

・CoP19に向けて、日本の象牙取引に関する調査報告書を作成し、ワシントン条約に加盟する国々に、日本の象牙市場の現状と閉鎖の必要性を広く伝えます。

これまでの成果

日本政府は自国の象牙市場は違法な国際取引と無関係という立場を繰り返してきました。しかし、海外のNGOやアフリカゾウの生息国と協力し、日本等から違法輸出された象牙の押収記録が条約当局から明らかにされるよう条約会議の場で求めた結果(2022年3月)、来る2022年11月の会議ではその押収記録に基づいて日本が国内象牙市場の閉鎖を迫られる可能性が高まっています。https://www.jtef.jp/sc74kekka/

海外のNGOやアフリカゾウの生息国と協力し、東京都が独自に象牙取引規制のあり方を検討する会議を立ち上げる(2020年1月)きっかけを作り、その後何度となく後退しかけた東京都に働きかけを行いました。最終的にはその会議が、世界の主要国でも芸術品等は狭い例外としつつ象牙取引を法的枠組みで規制していることを指摘し、都に条例等による措置を求める提言を採択するという成果が得られました(2022年3月)。https://www.jtef.jp/pr_tokyo_legal-response/

マンスリー・サポーターで支えることの出来る活動

これらの活動は何年も支援を継続することによって初めて成果を得ることができます。 そしてその活動を日々続けるためには、皆様からのご賛同とご支援が必要です。継続的に支援いただくことで、例えば以下のような活動を支えることができます。

©Kojo Tanaka

月500円 を 1年間 継続

CoP19までに作成する、日本の違法な象牙輸出に関する報告書のレイアウト費用1頁分(6000円)

ご支援をよろしくお願いします。

©Susumu Murata

イリオモテヤマネコ保護基金

イリオモテヤマネコ の交通事故年間ゼロを目指して

奇跡的に生き残るわずか100頭のイリオモテヤマネコを襲う交通事故の脅威

世界で西表島だけに生息するイリオモテヤマネコは、東京23区全体の半分もない面積の世界最小の生息地に棲むネコ科の野生生物です。推定生息数は100頭程度といわれており、常に絶滅が危ぶまれています。島に豊かな自然環境が残り、これまで人間活動の脅威が少なかったため、奇跡的に生き残ってきました。しかし現在、島の唯一の幹線道路である県道における交通事故が、ヤマネコへの大きな脅威となっています。この道路はヤマネコの重要な生息地のある低地部を貫いて走っており、獲物を求めて路上を移動するヤマネコの交通事故を引き起こしているのです。

イリオモテヤマネコの交通事故は年々増加傾向にありますが、2010年頃を境に急増し、20xx年には年間x件で、xx頭のヤマネコが犠牲となりました。原因としては、島内交通量の増加や、道路改修によって道路が拡張、直線化されたことで通行車両が高速化したなどの影響が考えられます。

JTEFはイリオモテヤマネコの交通事故を防ぐことを目的として、2011年より地元の人たちと協力し夜間パトロールや普及啓発活動を開始しました。2016年には支部のやまねこパトロールを設立し、専任の事務局長が業務にあたっています。

支部やまねこパトロールでは島民20名ほどのパトロールチームを結成し、イリオモテヤマネコの交通事故が多発する白浜~中野間、後良~船浦間の2区間で夜間パトロール活動(19:30~22:30)を行っており、2021年4月~2022年1月の10ヶ月間には、174回の夜間パトロールを実施しました。

夜間パトロール中、通行車両の種類(自家用車かレンタカーかなど)速度、台数などを記録し、西表島の夜間交通の変化をモニタリングしています。集めたデータは毎年イリオモテヤマネコ保護増殖検討会(環境省、林野庁)で共有するほか、環境教育や普及啓発イベントにも活用します。

パトロール中、道路上の小動物はイリオモテヤマネコを誘引してしまう恐れがあるため、可能な限り道路わきに移動させています。

島でヤマネコと人が共存していくためには地元島民の意識と協力が不可欠です。そこで、JTEFは2011年より地元西表島の子どもたちを対象とした出前授業や、シンポジウムなど普及啓発イベントを毎年実施しています。

これまでの成果とこれからの活動

西表島の夜間交通車両の速度はパトロールを開始した当初、60~70%が制限速度を超過して走行していましたが、年々速度は低下傾向にあり、2021年度は速度違反率が33%にまで低下しました。イリオモテヤマネコを意識した夜間の安全運転が徐々に島に根付きつつあると言えます。

西表島の子どもたちを対象にした出前授業を島内の全小中学校で実施しました。上原小学校、西表小学校の2校では定例化され、毎年夜間パトロール体験やフン分析、自動撮影カメラによる観察などのプログラムが実施されており、生徒たちが授業後に交通事故防止を訴える看板や動画を作成するなど、学校独自の取組にも発展しています。
2020年には専用の冊子「イリオモテヤマネコとロードキル」を作成し、島内の全小中学校に配布したほか、上原幼稚園 でも園児を対象としたレクチャーが始まりました。

マンスリー・サポートで支えることの出来る活動

これらの活動は何年も支援を継続することによって初めて成果を得ることができます。

そしてその活動を日々続けるためには、皆様からのご賛同とご支援が必要です。継続的に支援いただくことで、例えば以下のような活動を支えることができます。

月500円 1年間継続

夜間パトロール活動による人件費 及び ガソリン代 約1回分 (2名1組体制で 1回あたり5900円)

ご支援をよろしくお願いします。