ブログ:「人間と野生生物にかかわるコンフリクト」と「共存」を考える
https://www.jtef.jp/wp/wp-content/uploads/2026/06/8e1e402cf87a9d92c5019bba6829edc5.jpg 930 806 Japan Tiger Elephant Organization Japan Tiger Elephant Organization https://www.jtef.jp/wp/wp-content/uploads/2026/06/8e1e402cf87a9d92c5019bba6829edc5.jpg昨年から今年にかけて、日本ではクマの市街地への出没による人身事故が社会問題化しました。「人間と野生生物にかかわるコンフリクト」の視点から捉えると、問題の本質は、人間と野生生物との対立ではなく、人間集団間の利害や価値観をめぐる紛争にあるととらえられます。トラ・ゾウ保護基金がインドで行ったゾウの保全プロジェクトでは、被害防止だけでなく、地域住民の生活向上や社会的課題への対応が必要でした。日本で起きている問題の背景には、地方の人口減少・高齢化という社会の構造的変化があります。今後中長期的な対策を講じようとすれば、ライフラインにかかわる社会的インフラの保障一環として、中山間地域の土地利用のあり方に踏み込まざるを得ないでしょう。「コンフリクト」は避けられることでなく、「いかに管理するか」が問題です。なお、人と野生生物の「共存」とは、被害や「コンフリクト」が一掃されることを意味しません。地域を中心として関係者が協力し合い、人間社会内の対立を管理しながら、野生生物とどのようにランドスケープを共有するかを模索している状態を「共存」と呼ぶべきだと考えられます。



