ブログ:日本の象牙加工-その歴史的価値は?

1000 1024 Japan Tiger Elephant Organization

現存する最古の象牙製遺物は正倉院に

この牙笏は、長さ38.9cm, 厚み1.3~1.4cmとされている。正倉院ウェブサイト(宮内庁)より。

未加工の象牙と思われていたものは、実はクジラの骨

正倉院御物のひとつ。明治時代に象牙でないという指摘もされたようであるが、正倉院公式の目録上は、1117(永久5)年以来「象牙」とされてきた。

日本における象牙加工の始まり

象牙製の牙蓋。黒い傷のような線が神経の痕である。これを一種の風景や文様のように扱い、陶器製の茶入れとの組み合わせによって生ずる一種の人工的なデザインを自然の風景に見立てた。
根付と煙草入れ。煙草入れに付属するひもを帯に通し、抜けないように根付で留める(写真のものは、煙草入れに煙管筒(きせるづつ)が附属。Brent Stirton提供)
三味線と象牙製の撥(Brent Stirton提供)

始まりの頃の日本の象牙加工の特色

開国がもたらした象牙加工の一大変化

近代における象牙産業と象牙市場の成立

第1回内国勧業博覧会に出品された象牙彫刻の一つ(象牙商辰巳屋加藤豊七がプロデュースした「東照宮像」。後述の象牙商辰巳屋加藤豊七のカタログより)。
東京上野で開催された第1回内国勧業博覧会(1877年)の遠景(国立国会図書館ウェブサイトより)。
手前に不忍池と弁天堂、向かいに東照宮が見える。
左端が会場で、現在国立博物館がある場所を中心に会場が整備されていたことがわかる。

美術としての象牙彫刻の急速な勃興と消滅